2024年度の探偵おすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度の探偵成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月27日の時点で一番の2024年度の探偵おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.1 1 2024年度の探偵アニメランキング1位
変人のサラダボウル(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (145)
482人が棚に入れました
貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。 なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。 一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。 前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。

声優・キャラクター
鏑矢惣助:古川慎
サラ・ダ・オディン:矢野妃菜喜
リヴィア・ド・ウーディス:M・A・O
プリケツ:大地葉
皆神望愛:藤田茜
愛崎ブレンダ:沼倉愛美
永縄友奈:高田憂希
閨春花:真野美月
草薙勲:上田燿司
タケオ:立花慎之介
鈴木:鳥海浩輔
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャラが良いし普通に面白いけどリアルタイム向け。一気見は飽きそう。

 多分、キャラがドタバタして話が進むような進まないような2000年代のラノベテイストなんだろうやあ、と思っていたらその通りでした。こういう話の場合キャラの魅力が面白さを左右しますが、本作のキャラの作りこみは悪くないと思います。

 惣助とサラをまともにして周囲でギャグを展開する構造にしたので、この主役2人が弱かった気もします。テーマ的にはいじめとか合法・非合法など少し重いなにかはこの2人にまかせて話をエピソードを作りつつ、リヴィアと弁護士のブレンダ、望愛がコメディリリーフという感じでした。これがパターンなので、安心して見られる構造がのんびり見る分にはちょうど良い感じなのでしょう。

 一方でギャグに関してはちょっとパターン化が目立ちました。毎週見る分には面白いのですが、一気見には向かない構造な気がします。
 ゼロ年代ラノベ的ということはハイティーン向けのテイストが強い気がします。故に内容的にサラリとしているので、評価すれば欠点もあまり感じず問われれば面白かったしプラスの評価になると思いますが、後々の評価はリアルタイムよりは結構評価は下がるかな、と思いました。

 まあ、オール4だと高すぎるけどオール3.5だと低すぎる気がする感じです。評価するとすれば作画とキャラ…これを4にして、後は3.5にしておきます。



1話 ベテラン作家原作を日朝アニメ制作会社が作る安定感。

{netabare}  原作の平坂読氏は「僕は友達が少ない」のアニメではまって、原作を楽しみに読んでいましたが…まあ、その先は言うまい…ですね。それでちょっと苦手になってしまいました。
 ですので「妹さえいればいい。」はアニメも原作も全く手を付けていません。

 本作も見始めてから「古いタイプのキャラ造形だなあ」と思い、サブスクの概要を見て初めて平坂氏の作品だと知りました。ヒロインは「ハヤテのごとく」のナギの亜流ですし、主人公が探偵というのも最近では全く見ません。冒頭の展開はもちろん「はたらく魔王さま」ですし。

 一方で古い故に、ゼロ年代ラノベ的安定感がある感じで爆発力はなさそうですが、ひょっとしたら面白いかもとは思いました。
 平坂氏は「はがない」の最終巻こそアレですが同作品は700万部で、「妹さえ」は250万部。1発屋ではないし、他に数作数巻のシリーズを出しているようです。つまりもはやベテランで実力はあるのでしょう。

 アニメ制作会社のSynergySPというところはなじみがないですが、シンエイ動画の子会社で日朝をやってたみたいですね。ということは安定的な作品になるだろうなあ、と思います。

 制作会社と原作者から言って、70点以上75点くらいの作品になるのでは?という予感がします。{/netabare}

2話 予想どおり普通過ぎるくらい普通の面白さですね。

 予想通り、普通の面白さの普通のドタバタ劇以上でも以下でもなさそうです。理解しやすい「ヒナまつり」と言えばいいんでしょうか。まあ、見るかもしれませんが、優先順位は…普通?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

謎の岐阜アニメ

作画は微妙だけど面白かった
岐阜が舞台のギャグアニメ
異世界から姫と従者がやってきて、姫が魔法をあまり使わず探偵事務所や学校でまっとうに暮らしているのに、従者は裏社会にどっぷりはまっていってそれぞれに異世界を堪能しているのが面白かった

【聖地について】
岐阜市周辺ですね
岐阜県は飛騨・東濃・中濃・西濃と4つの地区に分かれていて、古くから交通の要衝であった岐阜県は隣県の影響が強く、地区ごとの特色が強いのですが、それぞれの地区にアニメがあります。地域性の違いにも注目ください!

名古屋に近い中濃・岐阜市は河合荘と僕たちは友達が少ない、変人のサラダボウル、美濃加茂市ののうりん
山岳地帯の飛騨地区・飛騨市の天気の子、高山市の氷菓、白川郷のひぐらしのなく頃に
東濃・多治見市のやくならマグカップも、
関西の影響が見られる西濃地区・大垣市の聲の形

【岐阜のイメージダウン?!】
カルト宗教にパチンコに風俗店に橋の下のホームレスに競馬・・・
間違ってないと思うんだけど、岐阜のいいところも紹介してほしいな

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

岐阜ご当地コメディアニメ

探偵の鏑矢惣助は、ある日異世界から追われてきた姫サラと出会い・・で始まるお話。
原作のラノベは未読です。

見始めて思ったのは「ひなまつり」みたいだなって。
ある日突然現れた異能力者、もうひとりはホームレスになって生活とか似てる部分があったり。

でもこちらはあまり異能力(魔法)を使わず、何も知らないこの世界で頑張って生活する話がメインでした。

色々と話が飛ぶのでとっちらかったイメージでしたが、キャラが出揃ってそれぞれの関係もこなれてきて、これから面白くなっていくのかなってところで終わりました。

岐阜のご当地アニメだったみたいで、地元の方が見ると面白い描写とかあったんでしょうか。

お話では新興宗教の教祖が出てくるんですが、あんまりこういうキャラは好きじゃないかな。
宗教で集めたお金で色々やってると思うと・・ね。

でも気軽に面白く見れましたので、もし2期がありましたら見たいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

計測不能 2 2024年度の探偵アニメランキング2位
クラユカバ(アニメ映画)

2024年4月12日
★★★★★ 4.1 (7)
43人が棚に入れました
第27回ファンタジア国際映画祭の長編アニメーション部門にて観客賞・金賞に輝いた長編アニメーション。
私立探偵の荘太郎は、世間を惑わしている集団失踪の捜査をスタートさせる。目撃者はなく、意図も不明なその事件の現場には必ず、“不気味な轍”が残されていた。手がかりを求める荘太郎は、街の地下領域“クラガリ”へと足を踏み入れる。そこで出会った黒鐵の装甲列車とその指揮官タンネが、荘太郎の運命を大きく揺れ動かしていく。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

和風レトロな地下世界で列車が砲弾をぶっ放す浪漫活劇映画

和風スチームパンクな“大帝都”にて発生した地下世界“クラガリ”への集団失踪事件。
依頼を受けた自堕落探偵・荘太郎が広大な地下鉄が張り巡らされ、地下ギャング“福面党”が蔓延(はびこ)る地下領域“クラガリ”へと踏み込むオリジナル長編アニメ映画。

【物語 3.5点】
地下鉄・装甲列車の砲が火を噴いて作品タイトルが打ち出される滑り出しが象徴するように、
本作のメインは大正浪漫なスチームパンクでドンパチやるアクション活劇。

私は探偵が主役と聞いてミステリーも期待していましたが、
昼間から飲んだくれる無精髭の主人公の迷探偵ぶりを目撃して、
早々にアクションエンタメ満喫路線に乗換えw
推理もしないことはないのですが探偵という主人公設定は、
自由に帝都や地下世界を巡る“カメラ”ポジションを狙ってとのこと。
上映時間も{netabare} 60分余り{/netabare} と短尺ですし。

ただ中身が無いかと言うとそんなこともなく。
主人公自身が抱える忘れかけた過去への憧憬が、
地下世界の禁断とリンクする脚本は独特かつ妙味。

このシナリオ軸については、本作と同日公開となったスピンオフ作品『クラメルカガリ』の、
地下世界から地上の未来へと生き急ぐ少年とベクトルが対になっており、
見比べることで今現在という地に足を付けて生きるメッセージ性のコクが出る構成となっていますので、
本作鑑賞後は間を置かずに『クラメルカガリ』もチェックすることを推奨致します。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・チームOneOne

クラウドファンディングで実現したという本企画。
スタッフには如何にもスチームパンク好きそうな経歴の持ち主が集結。
細かいことはさておき、私は煙(けぶ)る地下世界にて装甲車や多脚機巧がド突き合うアニメーション活劇が繰り広げられるだけで幸せなのです。

背景美術、人物作画共にCGがメインで、利点を活かしてフィルムスコアリングも実現し、音響一体となった活劇を演出。
小物設定も凝っており、口径大き目の銃なども、この種のファンタジー設定にマッチしています。


【キャラ 4.0点】
ヒロインで装甲列車“鬼の列車長”タンネ。
だらけた私立探偵の主人公・荘太郎と凸凹コンビで地下領域を巡る。
堅物な性格のタンネですが、弁は立ち、荘太郎らと講談調の軽妙な掛け合いも繰り広げ、
作品に独特なリズムをもたらす。

街と地下世界を“活動大写真”を駆使したサーカス団の類が暗躍するのも、
個人的にストライクな設定で、スチームパンクな世界観との掛け算で多幸感が倍化します。

地下世界で“伝書動物”として活用されるクダギツネなど、
“クラガリ”にはまだ描き残された未知の生態系が広がっています。
シナリオとしては一応区切りが付く本作ですが、
“クラガリ”の深淵については一端を垣間見せただけで、
次への欲も残した内容となっています。


【声優 3.5点】
講談調の大正浪漫なやり取り演出のため、
主人公・荘太郎役に人気講談師・六代目神田 伯山氏を招く意欲的なキャスティング。
相手役のヒロイン・タンネ役には黒沢 ともよさんを起用して盤石と行きたいところでしたが。

私は率直に、好素材を集めた割にもう一つ突き抜けなかった印象が残りました。
主人公が失踪事件に深入りする契機となったサキ役の芹澤 優さんは講談調対応もまずまずでしたし、
キーキャラクターを演じる活動弁士・坂本 頼光氏も持ち味を発揮していました。
が、例えば『アンファル』で落語調の掛け合いもこなしている、ともよさんならもっとやれるでしょうとの欲求も残ってしまったのですよね。

掛け合いも味わい深かったのですが極上とは思えず。
パンフレットで答え合わせしてみたら案の定、キャスト陣は分散収録。

ここはリスクを取ってでも同時収録で掛け合いの空気感、ディレクションももっと追求して欲しかったという要望も込めて声優3.5点で。


【音楽 4.5点】
劇伴担当はアカツキチョータ氏。
物語終盤にかけてサーカス団が仕掛ける幻惑の中で、
主人公が地下≒過去に吸い寄せられる展開を見せる本作ですが、
夢幻に誘うようなミステリアスなBGM、エコーも含めた音響による演出が素晴らしく、
禁断に足を踏み入れたくなる主人公心理を鑑賞者も追体験するかのような没入感を得られました。
ここが私が劇場鑑賞の価値を最も感じた部分です。

ED主題歌はチャラン・ポ・ランタン「内緒の唄」
アコーディオンもアレンジしたサーカス風の楽曲で、
地下世界への未練も引きずる余韻を残す。


【付記】
4月公開で『クラメルカガリ』と共に、もう流石に上映はほぼ終了している本作。
ゾーンは狭いですが刺さる人は狂喜できるニッチな需要があると思いますので、
ピンと来た方は、配信レンタルリリースなどが実現したら是非チェックしてみてはいかがでしょうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
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